こんにちは、ことねこです。
このブログでは、大人女子におすすめのマンガをご紹介していきます。皆さんと素敵な作品の情報、感想をシェアできたらいいなと思っています。
大人になると仕事や子育てに忙しくて、なかなか本を読む時間を取れなくて本離れしてしまう人もいると思います。
そんな方にこそ、さくっと読めるマンガがおすすめです。
大人になっても、いや、大人だからこそマンガ読も!ということで大人女子に読んでもらいたいおすすめ作品をご紹介していきます。
では、まずはじめにご紹介する作品は、
ヤマシタトモコさんの『違国日記』です。
違国日記/ヤマシタトモコ
あらすじ
突然両親を失った現実を受け止められないままでどこか不安定な朝は、漠然とした気持ちを抱えたまま槙生と新しい生活をはじめていきます。
一方、勢いで引き取ったものの人と一緒にいることに耐えられない性分の槙生。
傍にいるのにまるで違う国にいるみたいに遠い二人の関係はどうなっていくのか、近いようで遠い二人の同居譚。
作品情報
『違国日記』は、祥伝社「FEEL YOUNG」で連載中の作品です。
コミックスは、第5巻まで発売されています。(2020年3月現在)
2019年、2020年と2年連続でこのマンガがすごい!オンナ編にランクインする注目度の高い作品です。
作者は、ヤマシタトモコさん。
『違国日記』以外に、『ドントクライ、ガール』、『BUTTER‼!』などの人気作があります。
作品の見どころ
『違国日記』は、とても人の感情や心の機微が丁寧に描写されています。
リアルな人間の心の動きを描いていて自然と引き込まれていって、いつの間にかキャラクターに感情移入して読んでしまう、そんな魅力があります。
感想 ネタバレ含みます
事故で突然両親を失った朝(15歳)と、大嫌いだった姉の子を勢いで引き取ることになった小説家の叔母槇生、二人が織りなす日常が描かれています。
朝が、自分の知っている大人とは違う槇生の言動にときに救われたり、傷ついたりしながら、だんだん自分の気持ちに向き合っていくのを胸が痛みます。
「あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない」という槙生の言葉がありました。
とても優しいようでもあり、他人と真に分かり合えるわけではないという朝にとっては残酷さも含んだ言葉だったなと思いました。
両親を失った孤独やさみしさ、深い悲しみを受け止めはじめた朝の姿にもう涙腺崩壊でした。
無意識に閉じ込めていた、言葉にならないくらいの絶望に気付いてしまいました。読んでいるこちらまでつらい気持ちになってしまいました。
槙生は朝と関わることで姉、実里のことを思い出したり、自分の知らなかった姉の姿を知っていくことでこれから気持ちに変化があるんでしょうか。
実里も、普通であることが正しくて幸せなんだと信じてきたのにいつからか思うようにいかなくなり普通から外れてしまって、孤独や葛藤を抱えていたんですね。
朝にどんな思いを伝えたくて日記を書いていたのか考えると切ないです。
それから笠町くんと槙生の関係もどうなっていくのか、今後も目が離せないですね。
おわりに
本日は『違国日記』を紹介させていただきました。
個人的には、このマンガに出会えて本当によかったと思うくらい素敵で、大切にしたい作品のひとつです。
大人にこそ読んでもらいたいと書きましたが、どなたにも自信をもっておすすめできる作品です。
まだ読んだことがない方や気になった方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
きっと心に残る何かがあると思います。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。