大人女子におすすめしたいマンガを紹介します

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【おすすめ】心に響く!音楽マンガ

 

こんにちは、ことねこです。

 

このブログでは、大人女子におすすめのマンガをご紹介したいと思います。

 

皆さんと素敵な作品の情報、感想をシェアできたらいいなと思っています。

 

 

ところで皆さんはどんな音楽が好きですか? J-POP?洋楽もいいですよね。

 

私はロックバンドが好きだったんですが、ピアノを習っていたのもあってクラシックの曲も好きです。

 

音楽は全般的に好きなんですが、楽器の中でもピアノの音が好きすぎて中学生のときにピアノ曲のCDばかり聴いていました。

 

なかでもフジコヘミングさんの弾くピアノが大好きでした。

 

クラシックに興味がある人も、ピアノ弾けるとかちょっと憧れる~という人にもおすすめの心に響くマンガを紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するのは、

 一色まことさんの『ピアノの森』です。

 

 

ピアノの森一色まこと

 

ピアノの森(1) (モーニングコミックス)

ピアノの森(1) (モーニングコミックス)

 

あらすじ

 

森の端と呼ばれる劣悪な環境に生まれ、森の中に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った一ノ瀬海。

 

転校生で世界的ピアニストを父に持つ雨宮修平と、小学校の音楽教師である阿字野壮介との出会いにより、カイはピアノの才能を開花させていく。

 

やがてショパンコンクールを目指すことになり世界へ羽ばたいていく物語です。

 

作品情報

 

ピアノの森』は、1998年から2015年まで、休載期間も挟みながら連載されていました。

 

コミックスは全26巻で完結しています。

2007年にアニメ映画化、さらに2018年春、2019年冬にはテレビアニメ化されていて、ファンに長く愛されている作品です。

そして平成20年度には、第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞しています。

 

作者は、一色まことさん。

 

ピアノの森』以外に、『花田少年史』、『ハッスル』などの作品があります。

 

 

花田少年史(1) (モーニングコミックス)
 

 

作品の見どころ

 

この作品は、人との出会いが人生を変えていく様子が丁寧に描かれています。

 

森の端というとても劣悪な環境で生まれ育ったカイ。

そんな環境に負けずにまっすぐ育ったのは母親の愛情と、それからピアノの存在がとても大きいです。

森の端に縛られて生きていくしかなかったカイが、転校生の雨宮と音楽教師の阿字野先生と出会ったことで自分の才能に気付きピアニストの道を歩んでいきます。

 

困難を乗り越えて進んでいく姿はとても心に響きます。

 

そして作者の一色まことさんは、人の表情の書き方にとても思い入れがあるように感じます。とても表情豊かに描かれています。

 

同じような表情でも次のコマでは微妙に表情を変えていて、同じ表情のコマがまったくないです。

 

その時のキャラクターの心情を表情にしっかり落とし込んで、こだわりを持って描き分けているように感じました。

 

読むときはぜひ表情にも注目して読んでもらいたいなと思います。

 

 

感想 ネタバレ含む

 

読み始めはまず、森の端の酷さにびっくり…子どもを持つ身としては心が痛みましたね。

 

現代の日本にもまだ森の端みたいな場所ってあるのかな。気付かないだけでもしかしたらあるのかもしれないですね。

 

でもカイはそんな環境にも腐らず、染まらず、まっすぐに育っていて子どもだけどすごく精神性は高いなと思いました。

 

成長した後もどこか大人びてるというか、達観してるというか、ふつうの子とは雰囲気から違いますね。

 

自分の置かれた環境にもどかしさや腹立たしさがあっても、理不尽な大人に酷い目に遭わされても、自分のプライドだけは手放さず戦って困難を乗り越えていました。

 

森に捨てられたピアノがそんなカイの心の支えになっていて、そしてそれがカイの人生を大きく変えていきます。

 

常人離れしたカイの才能に打ちのめされてしまった雨宮の心の葛藤と成長もじっくり描かれていました。

 

雨宮はカイに比べるとすごく人間くさくてそこが魅力でもありますよね。雨宮に共感する人はとても多そうですよね。

 

潜在的にカイ負けたと思ってしまった。そんな気持ちを引きずっていましたが、それが雨宮の才能も引き上げていったように思います。

 

お互いがいたからこそ、二人は磨かれて成長をしていったんですよね。ともに切磋琢磨するライバルがいるってとても幸せなことなのかもしれません。

 

そして、この物語で一番救われたのは実は阿字野先生ではないでしょうか。

 

かつて天才ピアニストとして活躍しながら、不慮の事故で左手を負傷し引退、恋人も同時に失い、小学校で音楽教師をしていた阿字野先生。

 

カイと出会ったことで、人生に喜びを見出したのではないでしょうか。

 

最後にはカイと一緒にピアノを弾くこともできて本当に良かったですよね。

 

最終的には、カイが注目されたことで森の端にもメスが入り、母親や同じ店で働いていた大人たちまでも良い方向へと導くことになり大団円でした。

 

本当にカイはまわりの人から愛されて、自分だけじゃなくまわりの人をも高い所へ引き上げて幸せにしてしまう不思議な魅力がある子でしたね。

 

アニメも観ていましたが、アニメでは実際にカイたちの演奏(世界各国のピアニストによる演奏)を聴くことができてとても素敵でした。

 

尺の関係上削られてしまった部分もありますが、とにかく演奏を聴けるというのがすごくよかったです!

 

私自身、子どもの頃にすこしピアノを習っていましたし、クラシックの曲も好きだったのでアニメ化されて演奏を聴くことができて本当にうれしかったです。

 

マンガだけじゃなく演奏も楽しみたい方はアニメもおすすめです!

 

おわりに

 

本日は、『ピアノの森』をご紹介させていただきました。

 

全26巻あるので読みごたえは抜群です。

 

この作品が気になった方も、また読み返してみようかなという方も、ぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。

 

外出が制限されるいま、完結している長編作品をじっくり読むのがおすすめです。

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

ピアノの森 コミック 全26巻完結セット

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